ピクミンがいいと思う理由。あとドラクエとの共通点とか【毎日更新その017】
ピクミンについて考えました。
ピクミン3がおもしろすぎた件について
WiiUのピクミン3がおもしろすぎました。(この記事でもピクミン3がおもしろすぎることについては書いてありました。→イカスミソースやピクミン3など【毎日更新その002】 - Roll Play My Life)
今読んでいる本には「ゲームのアクションがひとつに絞られていることはいいことだ」みたいな、まあよくある話が書いてありました。
「素晴らしいゲームコンセプトというものは、アクションを示す1つの動詞で説明できます(とはいえ、もう少し説明が必要な場合もありますが)。」
『「タッチパネル」のゲームデザイン』 Scott Rogers
そしたらピクミンってそれがおもしろい理由なんじゃね!?って思ったので書いておきます。
ピクミンのアクション
「投げる」でファイナルアンサーでしょう!!!
もちろん「投げる」のほかにも、引っこ抜く、闘う、食べられる、などが考えられますが、もっとも大きな要素となる動詞は「投げる」でいいと思います。
この「投げる」アクション1つで、多くの問題を解決するデザインとなっているのが、ピクミンの素敵なところです。
- 敵を倒したい→投げる
- ものを運びたい→投げる
- 橋を作りたい→投げる
- 道を開きたい→投げる
など…
枚挙に暇がありません。(暇と書いていとまと読む。これなんかかっこいいですね。暇 とは - コトバンク)
なぜ素晴らしいゲームだと思うか
アクションを限ってシンプルにすることで、より広く受け入れやすくする効果があります。
ピクミンのジャンルは公式に「AIアクション」となっていますが、実際は「リアルタイムストラテジー」であると、わたしは考えます。
リアルタイムストラテジー(Real-time Strategy、RTS)とはコンピュータゲーム(主にパソコン向け)のジャンルの一つ。命令および行動の順番が明確に決まっているターン制ストラテジー(Turn-Based Strategy、TBS)ゲームとは違い、プレイヤーはリアルタイムに進行する時間に対応しつつ、プランを立てながら敵と戦う。
RTSは一般に広く普及しているゲームジャンルではありません。しかも敷居的な感じで初心者にはとっつきにくいゲームジャンルです。
(この記事を読んでいて、かつゲームが大好きでない人はあまり知らないかもしれません。オウガバトルなどをやったことがある人は、それがそうです。)
しかしRTSはゲームジャンルとして確立しているわけですし、とてもおもしろいゲームジャンルです。
ゲームの本質(ピクミンならRTS的要素)以外をごくシンプルにすることで、おもしろいのにあまり普及していないゲームジャンルを多くの人に楽しんでもらう。ということに成功しているのが、このピクミンというゲームのようです。
あれ?似た話聞いたことない?
ドラクエです。
当時日本で普及していなかったゲームジャンル「ロールプレイングゲーム(RPG)」がおもしろすぎる!と気付いた堀井雄二と中村光一は、死ぬほどの創意工夫を凝らして「ドラゴンクエスト」を制作し、その3部作をもってしてRPGの素晴らしさを日本中に浸透させました。
堀井雄二 - Wikipedia
中村光一 - Wikipedia
この話が気になる人は『ドラゴンクエストへの道』という漫画を買うか、「やる夫がドラゴンクエストの開発者になるようです」というインターネットでみれる創作物を読んでください。
「ドラゴンクエスト」の冒頭部分では、ごく自然でありながら効果的なチュートリアルによってRPGゲームの操作を学べ、絶妙なレベルデザインによってRPGの特徴である成長を学べます。
また「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」と「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の3作をもってしてパーティプレイ、キャラクターメイキングの楽しみを覚えることもできるデザインになっています。
他の工夫というかすごいなって思うところは、鳥山明のキャラデザインがふわふわで可愛いところ。(ドロドロでグロいスライムじゃないとか)
これが結構大事だと思ってて、ドラクエ発売の1986年とかってたぶんまだ、ゲームを遊ぶのは子どもばかりだったから、子どもが手を出しやすいデザインだったことは超よかったはず。
といった感じで
ピクミンとドラクエは「浸透していないジャンルのゲームを取っ付きやすく、多くの人に遊んでもらえるゲームデザイン」という共通点があるのでした。
ドラクエもピクミンもすごいおもしろい!
みなさんプレイしてください。